家畜以上社畜未満
仕事が終わった。23:00を過ぎた。
家に着くのは00:30を過ぎるだろう。
そもそも正確には仕事は終わっていない。
だから明日は朝残業だ。
この3日間の合計睡眠時間は13時間だ。
平均して1日4時間睡眠。
私現実逃避に眠くなるタイプだからか、今のところ不眠症にはなっていない。寝ようと思えばすぐに眠れる。
でも自分の人生を生きてる実感が欲しくてつい夜更かしをしてしまう。
本当は倍は寝たい。できるのなら3倍は寝たい。でも、会社に捨ててきた自分の時間を少しでも取り戻したくて無為に夜を過ごしてしまう。
いつか不眠症になってしまったら、その時こそ仕事を辞めよう。
晴れた日の仕事を終えた後の雰囲気が好きだ。今日は晴れていてよかった。
もし今日が雨だったら、私は道に倒れこんで動けなかったかも知れない。
雨は恵みの雨だけど、私はどうしても雨だと気が滅入ってしまうから。
ところで、ホストクラブには掛け縛りというものがあるらしい。
お客さんほその日の会計の一部を店にツケてもらい、その後また払わなければいけなくする事によって客足を遠のかせないためにあるものだ。
私は仕事の掛け縛りをされているのだ。
その日中に終わらない仕事を渡され、なんとか終わらせたらまたその次の「掛け」がやってくる。
仕事なんて掛け縛りの繰り返しだ。
ホス狂い達は執着と金で、社畜は責任感と時間で縛られている。
ホス狂いの人には、風俗を鬼出勤している人がいるらしい。18連勤とかするとのこと。わたしには絶対にできない。そんなに働き続けられない。
私の人生にも愛しの担当が欲しい。
このために頑張れる何かが欲しい。
プレッシャーだけで仕事を続ける日々が辛い。仕事を楽しいと思わせて欲しい。やらなければいけないという強迫観念だけで生きる日々を抜け出したい。いつかどうにか報われたい。
働かなければならない、人の迷惑にならないようにしなければならないという負の感情で動くのをやめたい。
こうしたら楽しいと考えて働きたい。
というか働きたくない。楽しい事だけして生きていきたい。
こんなに身を粉にしても、ぼくは仕事が遅くて人のためにならない。
働けば働くだけ自分の無能さを感じて苦しくなる。
神はぼくに脳みその処理能力を与えてはくれなかった。
社畜は自由の夢を見る。
社畜は自由の夢を見る。
社畜は自由の夢を見る。
社畜は自由の夢を見る。
社畜は、いつか、自由に、なる。
そんな夢を、少しだけ見て、明日も悲痛な朝が来る。
もうスーツのまま眠るしかない夜が来ませんように。